アスリートカフェ カフェオーナー 伊藤数子

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アジアユースパラゲームズ、モバチュウしました。

ブロードバンドスクール協会のコラムに書かせていただいたものです。

ーーーーーーーーーーーーー
9月10日から13日まで、アジア28カ国の14歳から19歳の障害者アスリートの大会、アジアユースパラゲームズが東京で開催されました。私たちNPO・STANDは、この大会のインターネット生中継・モバチュウをするという素晴らしい機会を得ることができました。ご支援いただいたみなさまに心から感謝しています。

 大会は、出場選手約500人、6つの競技が行われました。そのうちモバチュウでは陸上・水泳・ゴールボールの3競技の生中継を行いました。インターネットで中継をしますので、全世界の人に見ていただけます。そこで出場国のアジアの多くの国の、特に子どもたちに見てほしいと考え、「ミニパブリックビュー」を企画しました。つまり、パソコンがインターネットにつながるところならどこでもいいので、みんなで集まって見てください、という呼びかけを行ったのです。自国の障害者アスリートたちが、東京で、いろんなアジアの選手と競い合っているところを、見て欲しかったのです。

 アジアは、発展途上であることや紛争が絶えないことなどから、障害者が多い地域です。国や地域によっては、子どもは障害があると、じっと家に閉じこもるしかないという状況もあります。障害のある子もない子も、同じ国や地域の同じ年代の子どもたちが、スポーツをしているところを見ることができたらと考えたのです。インターネットだからこそできることです。障害のある子がスポーツをすることを知らない、見たことがない環境の子どもたちにも見て、知って欲しいという願いを込めました。

入り口看板
“LIVE Webcast MOBACHOO”のドアサイン  

ラオスに車椅子バスケットボールのチームがありました。数年前、日本から教えにきてくれた人たちによって地元に根付き、大会を開催しているそうです。今もADDPという日本のNPOがお手伝いを続けているそうです。そのディレクターの方から連絡をいただきました。体育館に集まって、ラオスの選手を応援するというのです。私たちが予め用意した「サイン」には「LIVE Webcast MOBACHOO!」と入っています。これをパソコンの前に貼り出して、みんなで見てくださいました。

 ラオスからは陸上の選手が2名出場しました。視覚障害のある兄弟で、お姉さんのダラバン シラッターナ選手と、弟のコラカーン シラッターナ選手です。競技一日目、お姉さんのダラバン選手の100Mが行われました。 陸上競技には「クラス分け」というものがあります。選手が申告した障害の状況を大会のクラス分け委員会が審査し、クラスを決定します。ダラバン選手は「B1」という全盲の選手と一緒に走るクラスになりました。初めて異国で出場する国際大会で、初めてアイマスクをして、真っ暗闇の中、走ることになったのです。そして、このクラスの選手は全く見えませんので、ガイドランナーが一人にひとりずつつきます。選手とガイドランナーは、お互いの手を50センチ以内の紐でつなぎ、一緒に走るのです。ダラバン選手にとって、これも初めてのことです。しかも自国からガイドランナーが同行していません。ダラバン選手はレース直前に初めて会った日本人のガイドランナーとペアを組むことになりました。結局ダラバン選手はまっすぐ走ることさえできませんでした。試合終了後、気分が悪くなったそうです。競技やクラス分けの視点から、様々な課題を含んでいるようですが、ここでそれについては言及しません。この様子を生で配信したこと、その後編集を加えずにそのままビデオで配信していることに意義があると考えています。ダラバン選手をラオスで見ていた人たちはどう感じたのでしょうか?


ラオスで観戦
モバチュウを使って選手を応援してくれたラオスの子どもたち  

こうして、そのままを伝えること、これが今の私たちの重要な役割だと考えています。生中継後、編集・演出を加え、メッセージを込めたビデオを配信するのも一手法です。しかし私たちはそのとき起こったそのままをありのままに伝えることを選択しています。送り出す側からの一方的なメッセージなど不要です。とにかくいろんな人に、それぞれの置かれた環境から、それぞれの視点で見ていただき、自ら感じていただきたいのです。思い切って大きく言うと、見る人が自身の叡智をもって感じとり、考え、そして次の行動へと遷移していって欲しいのです。

 大会二日目、観客席にダラバン選手たちを見つけました。インタビューを申し込むと、元気に少し照れながら応えてくれました。笑顔を見て安心しました。インタビューの様子もラオスのみんなに見てもらっています。後日感想を送ってくれることになっています。とても楽しみです。

 2003年に始めたモバチュウは、一人の選手と、試合会場のチームメイトをつなぐためのツールでした。こうして振り返ってみると、モバチュウは私をこんなにも多くの人を出会わせて、つないでくれる道具なのでした。そしてもっとすごいのは、障害者のスポーツを次の新たなステージへ進めたい、という自分の夢を見つけるための道具だったことです。次のステージではどんなことが起こるんだろう、わくわくします。早く行かなくっちゃ。

アジアユースパラゲームズ・モバチュウのページ
http://www.i-project.jp/stand/mobachoo/tokyo2009/


ダラバン選手のインタビューのページ(左の列の上から3番目です)
http://www.i-project.jp/stand/mobachoo/tokyo2009/interview.php?p=1&g=8




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  1. 2009/10/26(月) 15:26:29|
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